「肌が乾燥して、ファンデーションがうまくのらない…。うるおいのある肌になるにはどうしたらいいの?」
「いつもと同じスキンケアをしているのに、最近肌がカサカサ。乾燥によるくすみを改善したい。」
このように乾燥肌に悩む方は多いのではないでしょうか。肌の乾燥は不快感だけでなく、くすみやメイクのりの悪さなど、美容面の悩みにもつながりますよね。
乾燥肌をそのままにしておくと、乾燥がさらに進み、肌トラブルの原因になってしまいます。
乾燥肌を改善するためには、正しくスキンケアをすることが重要です。
そこでこの記事では、乾燥肌に悩む方に向けて、以下の内容を解説します。
- 乾燥肌を改善するスキンケア方法
- 乾燥肌のスキンケアで注意すべきポイント
- 乾燥肌におすすめの保湿成分
記事を読み終えれば、乾燥肌を改善できるスキンケア方法やおすすめ成分が分かり、うるおいに満ちたみずみずしい肌を手に入れられるようになるでしょう。
乾燥肌に悩む方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
乾燥肌の原因とは?
まずは、なぜ肌が乾燥するのか、その原因を知ることから始めましょう。
乾燥肌になるのは、肌が本来持っている「うるおいを守る力」が失われるからです。
この肌の「うるおいを守る力」とは、次の3つの要素でできています。
要素 | 役割 |
皮脂 | ・皮脂と汗が混ざったもの ・肌の表面に膜を作り、水分が蒸発するのを防ぐ |
NMF (天然保湿因子) | ・アミノ酸がおもな成分 ・水分の蒸発を防ぎながら、肌をしっとり弾力のある状態に保つ |
細胞間脂質 | ・セラミドが主な成分 ・細胞同士のすき間を埋めて、水分の蒸発を防ぐ |
この3つのバランスが整っていると、外部からの刺激や異物の侵入から肌を守り、うるおいのある肌を作れます。
しかし、なんらかの原因でこの3つの要素が減ってしまうと、肌の水分が不足し、乾燥しやすくなってしまうのです。
◎3つの要素が失われる主な原因
- 加齢
- ターンオーバーの乱れ
- 間違ったスキンケア
- 紫外線やエアコン
- ストレス
そのため、乾燥肌を改善するには、スキンケアで次の2つに取り組むことが大切です。
- 今あるうるおいをこれ以上減らさない
- スキンケアで足りない要素を補ってあげる
次の章から、肌の乾燥を改善させるスキンケア方法について、具体的にお伝えしていきます。
乾燥肌の基本のスキンケア方法
先ほどお伝えしたように、乾燥肌を改善するには、適切なスキンケアが大切です。
そこでこの章では、乾燥肌のスキンケア方法をステップごとにご紹介します。
- 【STEP1】洗顔
- 【STEP2】化粧水
- 【STEP3】乳液
それぞれのステップについて、詳しく解説していきます。スキンケア方法を読んだら、ぜひ自分の肌でも試してみてください。
【STEP1】洗顔
洗顔のときに大切なのは、肌に必要な皮脂まで落としすぎないことです。
そのために、次の3つのポイントを意識しましょう。
- 泡をたっぷり作る
- やさしく洗う
- 長時間の洗顔は避ける
泡をしっかり立てることで、肌への摩擦を減らすクッションになります。気泡の小さいきめ細かい泡を作るのがポイントです。
泡を作るのが苦手な方は、泡立てネットを使うと簡単にふわふわの泡が作れます。
ふわふわの泡ができたら、顔全体にそっと広げ、大きな円を描くようにやさしく洗いましょう。泡で洗顔する時間は、1分以内を目安にしてください。
最後に水ですすぐときは、手のひらですくった水のみが顔に触れるようにしましょう。ゴシゴシとこすらないように気をつけてくださいね。
【STEP2】化粧水
乾燥肌の方は、不足した水分をたっぷり与えることが大切です。化粧水をつけるときには、次の2つのポイントを覚えておきましょう。
- 洗顔後はすぐに保湿する
- 化粧水をたっぷり肌に与える
なぜすぐに保湿しなければならないかというと、洗顔後の肌は、必要な皮脂や保湿成分も一緒に洗い流され、乾燥しやすくなっているからです。
特に、入浴中に洗顔した場合は要注意です。お風呂から出たらすぐに保湿ケアを行いましょう。
お風呂から出て体をタオルで拭いている間にも、肌はどんどん乾燥してしまいます。
◎入浴後の肌はどんどん乾燥していく
日本健康開発財団 温泉医科学研究所の調査によると、以下のことが分かっています。
- 出浴1分後から、肌の水分量は減っていく
- お風呂上がりは10分以内に保湿ケアをすべき
また、化粧水をたっぷり肌に与えるといっても、塗れば塗るほどよいというわけではありません。肌が一度に吸収できる水分の量は決まっているからです。3回ほど丁寧に入れ込むだけでも十分です。
◎乾燥がひどいときは、スペシャルケアを加える
乾燥がひどいときは、いつもの保湿ケアに加えて、特別なケアを取り入れましょう。
おすすめは、うるおいたっぷりのシートマスクです。保湿成分がたっぷり含まれたシートマスクを使うことで、集中的に肌をうるおせます。
ただし、ひとつ注意点があります。シートマスクが乾くほど長時間つけたままにしないように気をつけましょう。乾いたシートマスクは、逆に肌の水分を奪ってしまう可能性があるからです。
【STEP3】乳液
化粧水でたっぷりうるおいを与えたら、最後に乳液でうるおいを閉じ込めることが大切です。乳液を使わないと、せっかく化粧水で与えたうるおいが逃げてしまいます。
乳液を適量手に取り、手で温めてから、顔全体にやさしくなじませましょう。人肌くらいに温めてから塗ることで、肌への浸透力がアップします。
特に、乾燥しやすい頬や口周りなどは念入りにケアをしてください。重ね塗りをすると、油分がプラスされて乾燥しにくくなります。
最後に、顔全体を手のひらでやさしく包み込むようにして仕上げます。
◎乳液は季節や肌の状態に合わせて調整する
たとえば、冬場や乾燥がひどい時期は、いつもの乳液に加えて少し濃いめのクリームをプラスしましょう。
乾燥肌のスキンケアをする際の注意点
これまで乾燥肌のスキンケア方法についてお伝えしてきました。それぞれの手順ごとのポイントについて、お分かりいただけたと思います。
ただし、ほかにもスキンケアでは気をつけるべき点がいくつかあります。具体的には、次の3つです。
- 肌をゴシゴシこすらない
- 刺激の強いクレンジング剤・洗顔は避ける
- 40℃以上の熱いお湯で洗わない
間違ったスキンケアをしていると、せっかくのケアが台無しになるばかりか、さらに乾燥が悪化してしまいます。
これからそれぞれの注意点について詳しく解説していくため、これらのポイントもスキンケアの際に意識してみてくださいね。
肌をゴシゴシこすらない
洗顔のところでもお伝えしましたが、肌をゴシゴシこすることはNGです。強くこすると、必要な皮脂までとったり摩擦で肌を傷つけたりし、乾燥を悪化させてしまうからです。
洗顔やクレンジングのときは、指先や手のひらが肌に触れるか触れないか程度のやさしい力で洗うようにしましょう。
洗ったあとのタオルの使い方も重要なポイントです。洗顔後肌は敏感になっています。
やさしくポンポンとタオルを顔にあて、肌表面の水分をそっとふきとるようにしましょう。
◎肌に触るときのポイント
肌は想像よりも薄くデリケートなものです。お手入れするときは「柔らかいお豆腐」を扱うような気持ちでやさしく触れるようにしましょう。
洗浄力が強い洗顔料は避ける
乾燥肌の方は、洗顔料選びにも工夫が必要です。洗浄力が強すぎる洗顔料は、肌に必要なうるおいまで洗い流してしまうからです。
肌のうるおいを保ちつつ、汚れだけを落とせる肌にやさしい洗顔料を選びましょう。
おすすめは、アミノ酸系の洗顔料です。肌に近い弱酸性なので、必要なうるおいを保ちながら、やさしく汚れを落としてくれます。
◎保湿ケアと同じくらい洗顔料の見直しも大切
保湿ケアも大切ですが、その前の洗顔も実はとても重要です。乾燥肌に悩む方は、保湿力の高いスキンケアを重視しがちですが、強すぎる洗顔料を使っていると、せっかくの保湿ケアの効果が低くなってしまいます。
40℃以上の熱いお湯で洗わない
洗顔時のお湯の温度も大切なポイントです。40℃以上の熱いお湯で洗顔やクレンジングをすると、肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流されるため、さらに乾燥が進んでしまいます。
理想の温度は、体温より少し低めの32~35度くらいです。このくらいの温度だと、肌にやさしく、かつ汚れもしっかり落とせます。
お風呂で洗顔する方も多いと思いますが、お風呂の温度は顔を洗うには熱すぎるので、注意が必要です。洗面台でぬるま湯を用意するか、シャワーの温度を少し下げてから洗顔するようにしましょう。
乾燥肌のスキンケアにおすすめの保湿成分
「スキンケア方法は分かったけれど、化粧品はどんなものを選べばいいんだろう?」と思う方もいるのではないでしょうか。
特に乾燥肌の方は、保湿力をアップさせる成分選びが大切です。
そこでこの章では、乾燥肌の方におすすめの保湿成分をご紹介します。具体的には、次の2つです。
- ヒアルロン酸
- セラミド
これらの成分が配合されている化粧水を使うことで、さらに乾燥肌が改善されやすくなります。
スキンケア商品を選ぶときには、こうした成分にも注目してみてくださいね。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、乾燥肌のスキンケアに欠かせない成分のひとつです。
肌にたっぷりうるおいを与え、乾燥から守ってくれます。また、乾燥による小じわ・かさつきを防ぐ効果も期待できます。
ヒアルロン酸の優れているところは、大量の水分を保持できることです。たった1グラムで最大約6リットルもの水を吸収し保てるとされています。
ヒアルロン酸は体内にも存在する成分ですが、年齢とともに少しずつ減ってしまいます。
30代から徐々に少なくなっていき、40代ではピーク時の半分ほどの量になるため、化粧品や美容液で補いましょう。
ヒアルロン酸とひとくちにいっても、さまざまな種類があります。一般的によく使われるのは、「ヒアルロン酸Na」というものです。
ただし特有のべたつきがあるので、苦手な方はさらっとした使い心地の「加水分解ヒアルロン酸」を選ぶとよいでしょう。
セラミド
化粧品に含まれるセラミドは、肌の保湿やバリア機能をサポートしてくれます。
セラミドは肌にもともと存在する成分ですが、加齢や間違ったスキンケアなどで減少してしまいます。そのため、セラミドが配合された化粧品で補うようにしましょう。
セラミドには、次の4つのタイプがあります。
ヒト型セラミド | ・人の肌にもともとあるセラミドに似せて作られたもの ・人工的なセラミドの中では、保湿力No.1 |
植物セラミド | ・米やこんにゃくなどの植物から作られたもの ・その食品のアレルギーがある場合、化粧品でもアレルギーを起こす可能性がある |
天然セラミド | ・馬の骨など、動物由来のもの ・高い浸透力と保湿力を持つが価格は高め |
類似セラミド | ・ヒト型セラミドに似せて人工的に作られたもの ・保湿力は少し劣るが価格は安め |
上記の中でも特におすすめなのが、ヒト型セラミドです。人間の肌にもともと存在するセラミドと構造が近いため、肌になじみやすく保湿力も高いです。
「ETVOS」のモイスチャーラインには、ヒト型セラミドが配合されており、肌のすみずみまでしっかりとうるおいを届けます。
ラベンダーの落ち着いた香りで、リラックスしながらスキンケアを楽しめるはずです。
毎日のスキンケアで乾燥肌からうるおい肌になろう
この記事では乾燥肌に悩む方に向けて、乾燥肌の原因、スキンケア方法や注意点、そしておすすめの保湿成分について解説しました。最後に記事の内容を改めてふりかえりましょう。
<乾燥肌を改善するためのスキンケア方法>
- 洗顔では、肌に必要な皮脂まで落としすぎない
- 化粧水の段階では、肌に不足した水分をたっぷり与える
- 化粧水で水分を与えたら、最後に乳液でうるおいを閉じ込める
<乾燥肌のスキンケアをする際の注意点>
- 肌をゴシゴシこすらない
- 洗浄力が強い洗顔料は避ける
- 40度以上の熱いお湯で洗わない
<乾燥肌のスキンケアにおすすめの保湿成分>
- ヒアルロン酸
- セラミド
乾燥肌のお悩みから解法され、理想的なしっとり肌になれるよう、ぜひ今回ご紹介したスキンケア方法やポイントを試してみてください。